転職を考えたきっかけ
研究テーマは順調でしたし、評価も悪くありませんでした。
それでも、事業戦略の議論に直接関われないことにジレンマがありました。
あるプロジェクトで、私たちが数年かけて開発した技術が「市場性の観点から見送り」と判断されたことがあります。
ロジックとしては理解できましたが、「その市場性をどう評価するのか」という議論の中心には自分はいないと思い、その距離感が想像以上に引っかかりました。
技術の可能性を考えるだけでなく、どの市場に、どのタイミングで、どう展開するのかまで踏み込みたいと考えた結果、自分の頭の中に戦略コンサルという選択肢が出てきました。
転職活動で重視したこと
研究職から戦略コンサルタントへの転職は少数派だと思っています。
なので、正直に言えば不安のほうが大きかったです。
だからこそ意識したのは、自分の専門性をどう活かせるかという点でした。
研究で培った仮説構築力や検証プロセスは、ビジネスの世界でどう評価されるのかを明確にしたいと思っていました。
相談したのが、コンサルティング業界を熟知したGroovement Agentです。
初回面談は、研究テーマの概要を話しただけで終わるのではなく、細かいプロセスまで掘り下げた話をしました。
自分が今まで取り組んできた研究プロセスが他業種でも大きな武器なるという自信をもらえたことが大きな転機でした。

求人提案の納得感
GAから紹介されたのは、「研究職でも応募できます」という消極的な理由の求人ではありませんでした。
「あなたが研究で積み上げてきた仮説構築と検証のプロセスは、このファームが今まさに強化しているサイエンス・テクノロジー領域の戦略案件で、即戦力として評価される素地がある」とファームの注力領域と採用の背景まで具体的に説明していただきました。
自分の経験がなぜその会社に刺さるのか、根拠を持って理解できたことで、「場違いかもしれない」という不安が払拭され、自信を持って選考に臨むことができました。
内定、そして決断
結果として、第一志望だった総合系コンサルの戦略部門から内定をいただきました。
入社後は新規事業戦略の案件に携わっています。
市場分析や参入シナリオの設計など、まさに以前遠くから見ていた領域に立っている実感があります。
転職活動で感じたこと
研究時代に身につけた、仮説を置いて検証し、論点を絞り込む力は、想像以上にそのまま使えています。
フィールドは変わりましたが、思考の土台はつながっていると感じています。
これから挑戦する方へ
研究職からコンサルへの転職は、一見すると遠い道のりに見えるかもしれません。
私自身、活動を始める前は「専門が違いすぎる」「ビジネス経験がない」と不安のほうが先に立っていました。
ただ、実際に動いてみて気づいたのは、研究で積み上げてきた力は思った以上にそのまま通用するということです。
仮説を立て、検証し、論点を絞り込むという、この繰り返しは、戦略の仕事でも本質的には変わりません。フィールドが違うだけで、思考の構造は共通しています。
大切なのは、自分の経験を「研究の言葉」のままで終わらせないことだと思います。
何を考え、どう動き、どんな判断をしてきたか。
そのプロセスを別の文脈に置き換えて語れるようになることが、異業種転職の第一歩になります。
もし今、今の環境に物足りなさを感じているなら、それはキャリアを見直すサインかもしれません。
「自分には無理だ」と決めつける前に、まず一歩踏み出してみてください。